エアコンの寿命って?

 

高額家電の一つでもあるエアコン、リビング用などの大型エアコンですと、数十万円するものも。
できるだけ長持ちさせたいものですね。

 

個体によってアタリ、ハズレもあるのかもしれませんが、20年以上持つものもあれば、わずか数年で故障してしまうものもあります。

 

エアコンの寿命とは、いったいどれくらいのものなのでしょうか?

 

エアコンの寿命には一応目安があります。
国の統計では、エアコンの平均使用年数は10〜12年で、現在発売されているエアコンには「設計上の標準使用期間10年」と記載してあります。これは、エアコンが安全に使える期間の目安です。

 

またエアコンの「補修用性能部品の最低保有期間」は9年とされていて、製造物責任法(PL法)でも、メーカーは製品の引渡しから10年以内は損害賠償責任を負う(1995年以降の製品)とされていることから、10年以上使って故障し、損害があっても、交換用部品もなければ、メーカーに損害賠償の義務も無いようです。

 

くだけた表現をすれば、法律的にも「エアコンは10年使って壊れたら、あきらめてね」ということのようです。これらからみても、10年以上快適に使用できれば「長持ちした」と考えてよさそうですね。

 

また、家電業界では10年経過すると、技術開発が進んで省エネ性能も上がってきますし、差額の電気代を考えれば、新機種に買い換えても損は無いかもしれません。

 

長持ちさせるにはどうしたらいいの?

人間の体もそうですが、エアコンも適切な環境で使用し、サボりすぎず、無理をしすぎず、定期的にメンテナンスをすることが長持ちさせる秘訣です。

 

そこでエアコンの適切な使用環境やメンテナンスについて考えてみましょう。

 

エアコンの適切な使用環境とは

 

前述したように、エアコンには「設計上の標準使用期間10年」とありますが、この「標準」というのが適切な使用環境の一つの目安となります。

 

これは平均的な木造住宅(南向き)で、一年間に冷房期間 6月2日〜9月21日の3.6ヶ月間、暖房期間 10月28日〜4月14日の5.5ヶ月間、使用時間は冷房9時間/一日、暖房7時間/一日、設定温度は夏場、外気温35℃、室温27℃設定、冬場は外気温7℃、室温20℃に設定して使用することを標準としています。つまり、このような使用条件であれば、10年間トラブルなく使える可能性は高いです。しかし、これ以上暑い日や寒い日が多い地域や、設定温度を強すぎたり、一年中エアコンをつけっぱなしにしたりするなどの使用条件では、エアコンの消耗は早くなってしまいます。

 

また、温泉地や沿岸地域など、空気中に硫黄分や塩分が多くある地域では、部品の腐食やサビが発生しやすくなるため、故障の原因になります。

 

非常に暑い地域や、西日が強い部屋では、厚地のカーテン使用したり、扇風機を併用したりするなどエアコンの負荷を減らす工夫をしましょう。
室外機を置く場所も、直射日光の当たる場所より、涼しい場所に設置したほうが、エアコンの負荷を減らすことができます。

 

 

エアコンのメンテナンス

 

エアコンは定期的にメンテナンスすることで、負荷を下げることができます。家庭でも簡単にできるのは、室外機周辺の管理と本体のフィルター掃除です。

 

室外機周辺に物を置くと、吸気、排気ができなくなり、故障の原因にもなってしまいます。
室外機の周辺は、決められたスペースをあけましょう。
背面の吸気口にゴミがつまっていたら、掃除機で取り除くなどのメンテナンスをしてください。

 

本体のフィルターは、ホコリが詰まったままにしておくと、空気の通りが悪くなり、エアコンに余計な負荷がかかってしまいます。
2週間に1度は、取り外して詰まったホコリなどを掃除しましょう。

 

また、冷暖房性能には故障がなくても、
エアコンを使うと異臭がしたり、アレルギー反応を引き起こすようでは、エアコンはつかえません。
エアコン内部にカビを発生させないよう、冷房運転の後は、電源を切る前に1〜2時間送風運転に切り替えて、内部を完全に乾燥させてから電源を切りましょう。
送風運転にかかる電気代は1円/時間程度なので、内部洗浄を業者に依頼するのに比較すると、少しの出費でカビ予防ができますね。

 

このように、エアコンを長持ちさせるために自分で出来ることはたくさんあります。
必需品ながらも高額なエアコン、できるだけ長く快適につかいたいですね。

 

 

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